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記事一覧

制約条件下で実効性のある金融緩和策を模索しているECB

ポイント・今回のECB理事会ではTLTROの詳細やマイナス状態にある付利金利の引き上げを決めるとの見方が事前にあったが、いずれもそうした決定はなかった。・ECBにとって本来的に望ましい政策は利上げをして付利金利のマイナス状態を解消して銀行を支援する一方で、それにより実体経済が打撃を受けないように量的緩和策を再開することだが、ドイツ政府が健全財政政策を堅持しているためにそれが出来ないでいる。・そこで...

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ハト派的とされたFOMCで打ち出された政策姿勢

ポイント・今回のFOMCではFRBのバランスシートの縮小措置を9月で終了させることを決めたのはほぼ予想通りだったが、ドットチャートで年内の利上げの回数が0回に引き下げられ、それを17人中11人の委員が賛成していたことがハト派的なサプライズになった。・その背景には、年初から株価が反発してきたのを受けて、タカ派だけでなく中間派のFOMC委員も1回程度の利上げを模索する動きが出ていたことがあり、権力者層の意...

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雇用者の伸び以外はタカ派的な内容になった米雇用統計

ポイント・今回の米雇用統計では非農業部門の雇用者数(NFP)の増加幅が極端に小さかったが、そこには確かに天候要因がかなり影響しているとしてそれだけで説明するには無理があり、他に何らかの要因があると勘繰らざるを得ない。・年明け直後にはパウエルFRB議長が抜本的に金融政策姿勢を変えたのに追随してほぼFOMC委員がそれに追随した後、最近では株価が反発してきたことでハト派色が薄まりつつあるが、今回のNFP...

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実効性に疑問符が付くECBによる第3弾のTLTRO

ポイント・今回のECB理事会では域内GDP成長率やインフレ率の見通しが19年を中心に大幅に引き下げられたが、域内3大国の状況を考えると一段と下方修正されておかしくない。・さらに理事会では新たな資金供給策として第3弾となるTLTROの実施が打ち出されたが、そこには銀行が貸し出しに回す条件が付いているため、実体経済が冷え込んでいるなかで実効性があるか疑問視される。・その背景には、金融緩和策に回帰するにあ...

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FOMC議事要旨で注目されるもの

ポイント・株価は米中貿易協議の合意期待から反発してきたが期待先行の感が強く、3月1日の期限を控えて、非常事態宣言を出したことでトランプ大統領と民主党との対立が深まり、連邦政府の債務上限引き上げが容易に決まりそうもなく、今春頃に本格調整も。・議事要旨が発表される以前には、その内容がハト派的なものになるとの見方が強かったが、実際には利上げについては年内に停止を続けるべきか再開すべきか「確信が持てない」...

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プロフィール

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Author:17894176
永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。