記事一覧

FOMC議事録がハト派的に解釈された背景を探る

ポイント・FOMC議事録が公表されるとFRBの利上げ観測が後退したが、実際にはそこではハト派的な文言はあまり見受けられず、市場が誤って解釈しているといえる。・展開の主導権を握っている米系投機筋の動きや地区連銀総裁の発言内容の推移を見る限り、一時的に利上げ観測を後退させようとしている力学が働いていると考えざるを得ない。議事録の内容より市場の見方はハト派的 先週、市場に大きな影響をもたらしたのが24日に...

続きを読む

ECBの金融政策を巡る各勢力の思惑

ポイント・ドイツ政府がECBの金融政策への批判を強めているのに対し、ドラギ総裁はじめECB執行部は南欧出身者で占められているため、両者の対立が強くなっている。・以前には米国はドイツの健全財政政策を批判していたが、トランプ米政権が成立して以来、ECBの金融政策への批判をめぐり“奇妙な”提携関係が成立している。・8日のECB理事会では現行の量的緩和策の縮小が決まるといった見方まで出ていたが、これはいかに...

続きを読む

先週の動き・・・・リスク回避の動きが収まり株価が底堅く推移

ポイント・前週には米トランプ政権を巡るロシアゲート問題から一時的にリスク回避が強まったが、そうした動きが一服して米株価は底堅く推移した。・外為市場ではFOMC議事録がハト派的に受け止められてドル安に振れたが、総じてドル・円相場を中心にレンジ内での動きが続いた。 先週の国際金融市況はリスク資産市況が底堅く推移した。前週には「ロシアゲート」問題を巡るドナルド・トランプ政権への不安感の高まりから一時的に...

続きを読む

同床異夢の米欧二大財閥とトランプ大統領の命運

ポイント・欧州系財閥は中国に通商問題で圧力を強めるうえで好都合なのでトランプ大統領を擁立し、それと提携した米系財閥は金融業で不利な状態になったが石油資本が恩恵を受ける。・所期の目的を達成したことで欧州系財閥としてはトランプ大統領は用済みになり、また親イスラエル派としてもいつまでも北朝鮮問題に関わっていられない状況に。・米系財閥は軍需産業系を後押しして極東では「新冷戦」体制を、通商面では中国を除外し...

続きを読む

過去の弾劾に向けた動きと現大統領の周辺環境

ポイント・大統領の弾劾の動きについては、従来のように合衆国憲法第2条第4節によるものよりは、25条第4節の条文が適用され、副大統領主導で行われる可能性が高いのではないか。・特別検察官が任命されたことで次々に内部情報がリークされる動きが落ち着く可能性があり、金融市場でもリスク回避が強まるのは中国の共産党大会が終わって以降か?過去の大統領の弾劾に向けた動きの経緯について ドナルド・トランプ大統領が弾劾さ...

続きを読む

嵌められたトランプ大統領

ポイント・トランプ大統領やその周辺から連日のように“醜聞”がメディアにリークされているが、いかにも嵌められているといった印象が強く、弾劾に向けた動きが進んでいるようだ。・メディアにリークされている情報にはイスラエル絡みのものが多く、トランプ大統領も親イスラエル派や共和党系ネオコン派に脅されて身動きがとれなくなっているようだ。トランプ大統領が弾劾されていく・・・・ 先週はこれまで述べてきたように、トランプ...

続きを読む

リスク回避は一時的でじきにリスク選好でドル高、株高へ

ポイント・米軍需産業系は極東で中国を相手に「新冷戦体制」に持ち込むにあたり、今秋の共産党大会で習近平国家主席が専制権力体制を確立するのが望ましいため信用不安を望んでいない。・OPECで減産の延長に前向きな姿勢を示しているように、サウジアラビアも好条件で国営石油会社のIPOを実現するにあたり、信用不安が強まるのを望んでいない。・FRB執行部は6、9月に利上げを、12月にバランスシートの縮小開始に動くの...

続きを読む

先週の動き・・・・米大統領周辺の政治リスクからリスク回避が強まる

ポイント・トランプ米大統領やその周辺を巡る「ロシアゲート」による政治スキャンダルから週半ばにリスク回避が急激に強まり、急速に円高が進んで株価が急落した。・外為市場では円高とともに、欧州域内の政治リスクの後退や良好な景気指標の発表からユーロ高も進んだ。 先週の国際金融市況はドナルド・トランプ米大統領を巡る政治リスクの高まりから週半ばに急激にリスク回避が強まり、米国株を中心に株価が急落した。 前週11日...

続きを読む

仕組まれたFBI長官の解任劇

ポイント・中国に譲歩を勝ち取ったことで権力者層としてはトランプ大統領は“用済み”になりつつあり、いずれ共和党系ネオコン派に支持されたペンス副大統領が昇格する公算が高まる。・コミー前FBI長官は米権力者層の意向に従って動いていたことがうかがわれ、今回の長官の解任劇ではトランプ大統領が嵌められた可能性が高い。不可解なFBI長官の解任劇 中国に対してそれなりに譲歩を勝ち取ったことは、欧米の巨大な二大財閥の...

続きを読む

米中間での合意に向けて様々な利害が絡み合う

ポイント・米国側でも習近平国家主席が専制権力体制を確立していくのを望んでいる勢力が多く、こうした様々な勢力の利害が絡み合いながら成立したのが今回の「100日計画」である。・米国の方針転換を受けて日本側も中国の国際会議に代表団を派遣したが、安倍首相もアジア極東での巨大な経済圏の構築を目指しているので符合する面がある。・米国は極東では「新冷戦」を、中東では「熱戦」を引きおことうとしているので、今回の合意...

続きを読む

プロフィール

17894176

Author:17894176
永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。