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記事一覧

先週の動き・・・・FOMCの声明文から米利上げ観測が一段と後退

ポイント・週央以降、FOMCでの声明文の内容からFRBの追加利上げ観測がさらに後退したことで株価が一段高になる一方、外為市場ではドル安が進んだ。 先週の国際金融市況は週初を除いてリスク選好が強まり、株価が上昇した。 米国株は週初24日にはジャレッド・クシュナー上級顧問が上院情報特別委員会で証言したことでドナルド・トランプ政権のロシアゲート問題への不安から軟化し、ダウは前週末比70ドル近く下げた。しかし...

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ドイツ・ECB間の裏合意に見る米国の戦略

ポイント・FRBが金融政策の正常化を推進することで新興国不安が強まれば欧州の大手銀行はさらに巨額な不良債権を抱え込むことが見込まれるなかで、債権者負担の放棄の例外的措置が取られたことでドイツの財政負担が著しく拡大する恐れも。・欧州統合を巡る動きでは政治統合が実現せず、金融政策が一本化されても財政政策についてはそうならなかったが、その背景にはドイツの財政負担の激増を予知していた可能性も。・米国はロシ...

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ECBの正常化への姿勢とモンテパスキ救済問題

ポイント・ECB理事会後の会見でドラギ総裁は市場を刺激しないように努めたが、「空きに行う」と一言述べただけで一気にユーロ高圧力が強まった。・FRBも13年5~6月に「バーナンキ・ショック」を引き起こしたように、ECBは今回、初めて超緩和策の出口に向けた姿勢を示しているので大幅にユーロ高が進んで当然だ。・ECBは年明け以降、テーパリングに動くことを内定しているが、その背景にはドイツ政府との間でイタリア...

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日米両政権が陥れられている背景を考察する

ポイント・日本で財政破綻が当然視されているのは、米CFR・国務省系が日本から米国への資金流入が滞ったり逆流する際に安全弁の確保を目的に官僚勢力を後押しして流布してきたため。・最近では基軸通貨ドルの信用がしっかりしている限り拡張的な財政政策とそれを引き受ける金融緩和策による経済成長路線の推進が主流であり、政治的にはネオコン派の主張となって表れやすい。・ただ、そうした産業界寄りの姿勢に対して度を越した...

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日銀が支える米ドル基軸通貨の信用

ポイント・足元ではドル安圧力が根強い状態だが、ドル・円相場は1年サイクルが底入れしていることや、ファンダメンタルズ面からそろそろ本来の上昇局面に回帰しておかしくない。・日銀は先週の金融政策決定会合で現行の超強力な金融緩和策をまだしばらく続けることを宣言したが、GDP見通しを引き上げたのは追加緩和策見送りの名分のためだ。・米権力者層や政策当局は作為的に新興国危機やリセッションによる戦争を引き起こそう...

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先週の動き・・・・米政権への不安やECB理事会を受けてユーロ高・ドル安に

ポイント・トランプ政権への不安からドル安歩調を継続し、またECB理事会後のドラギ総裁の会見を受けて、週後半には再びユーロ上伸歩調に回帰していった。 先週の国際金融市況は米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測の後退から下支えられる一方で、ドナルド・トランプ政権への不安に圧迫されて方向性のない動きになった。 米株価は18日にトランプ政権が医療保険制度改革(オバマケア)の代替法案が上院で可決するメ...

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習近平主席の権力強大化とその背後の米系財閥

ポイント・欧州系財閥はトランプ大統領の保護主義的な姿勢や北朝鮮問題を利用し、さらには銀行を米金融システムから遮断すると“脅し”をかけることで中国に圧力を強めている。・米系財閥は習近平主席を取り込んでおり、主席が強権的な姿勢を強まれば強めるほど“悪者扱い”して「新冷戦」体制に持ち込むには好都合である。・今秋の共産党大会の開催を前に習近平主席は自身の権力基盤の強化に動いているが、共青団系を抑え込むには自身...

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習近平がその地位に就き権力基盤を強化する背景

ポイント・胡錦濤前政権期に後継の国家主席、共産党総書記を巡り、江沢民元主席の系列は陳良宇・上海市党委員会書記(当時)を就けようとしたが、騙し打ちにあって陥れられた。・その結果、江沢民系は共青団系の李克強現首相をその地位に就けるのを阻止するため、李長春、張徳江両氏が推す習近平現主席の擁立に相乗りせざるを得なかった。・習近平主席の背後の勢力は「一帯一路」構想に見られるように親イスラエル系や極東の特異な...

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李克強首相から習近平国家主席への主導権の交代が意味するもの

ポイント・トランプ米政権を構成している米欧二大財閥や軍需産業系は習近平国家主席が専制権力体制を強化し永続化していくことを望んでいるが、本来的に同床異夢の関係にある。・欧州系財閥やゴールドマンは中国で現政権が成立した当初は、西側流の民主主義体制や市場経済化を導入させていくうえで共青団出身の李克強首相を推していた。・ゴールドマンは江沢民政権時代から「上海閥」に深く入り込み、胡錦濤前主席をも取り込んだが...

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ハト派的に解釈されたFRB議長の議会証言

ポイント・今回のイエレン議長の議会証言を受けてFRBの追加利上げ観測が後退したが、議長はこの時、インフレ動向についての現状認識を示したに過ぎない。・構造的な問題からフィリップス曲線がフラット化しているが、FRB執行部はG30の意向を受けてインフレ鈍化は一時的で、2%に向けて上昇していくとの見解を堅持している。・主要国・地域の金融政策を実質的に統轄しているG30では米系財閥が主導権を握っており、米世界覇...

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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。