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記事一覧

米系財閥の中国向け戦略と北朝鮮問題の性格の変質

ポイント・欧州系財閥とは異なり米系財閥は中国を相手に「新冷戦」構造を構築しようとしており、習近平に強権力を握らせて積極的に対外膨張路線を推進させようとしている。・かつて、ソ連と敵対するにあたり中国と提携したキッシンジャー元国務長官が、今度は中国と対峙するにあたりロシアと提携していこうとしている。・米系財閥が主導権を握ったことで北朝鮮問題が変質しており武力行使の可能性も出てきたが、同国を核保有国に認...

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欧州系財閥主導での北朝鮮問題の本質と保護主義者の利用価値

ポイント・欧州系財閥は当初、中国の外貨準備を利用してユーラシア経済圏を構築に向かおうとしたが、中国が天文学的な債務を抱えている実態が明らかになってきたことでひとまずそれを諦めて米系財閥と提携し、トランプ政権を成立させた。・それにより欧州系財閥はトランプ政権の保護主義的な姿勢を利用して中国に対して種々の市場開放を強要してきたのであり、北朝鮮問題はその手段であってその限りでは軍事攻撃はあり得ないものだ...

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金融政策に対する本音が透けて見える欧米中央銀行総裁の姿勢

ポイント・今回の米ジャクソンホールの講演では金融規制がテーマではあったが、金融政策についても断片的に触れていた。・そこでは、ECBは年明けからテーパリングに動く公算が高まっているが、ドラギ総裁は現行の量的緩和策をこのまま続けたい意向がにじみ出ていた。・イエレンFRB議長は追加利上げに向けた姿勢がにじみ出ており、FRBは9月のFOMCで既定方針通りバランスシートの縮小開始を決めるとタカ派的な姿勢を前...

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先週の動き・・・・税制改革期待と米大統領の言動が綱引き

ポイント・米国での税制改革期待や債務上限引き上げへの期待がリスク資産市況の下支え要因になる一方で、相変わらずトランプ大統領の言動がその重しになった。 先週の国際金融市況は北朝鮮リスクが後退しているなかで、ドナルド・トランプ米政権の動向が株価はじめリスク資産市況の動きに影響を及ぼした。 米国では税制改革の行方や債務上限引き上げ問題が焦点になっているなかで、22日にはスティーブン・ムニューシン財務長官や...

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米国の中国に対する通商法301条発動でWTO体制瓦解を誘発も

ポイント・米国が中国に対して通商法301条を発動したが、そこではダンピングの問題ではなく知的財産権の侵害や技術移転の強要の問題に絞ってきたところに意義がある。・中国に市場開放を求めていた欧州系財閥とは異なり、米系財閥は中国を相手に新冷戦構造を構築していこうとしており、国際的な通商システムもそれに合わせて替えていく必要がある。・それはすなわち、グローバル生産体制に適合したWTO体制を瓦解させて旧来の「...

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バノン前戦略官の更迭は主導権が米系財閥に移ったことを示唆

ポイント・欧州系財閥は北朝鮮問題を利用して中国に対して通商問題で特に資本取引の自由化を求めていたが、バノン前首席戦略官のような偏狭な右翼は利用価値が高かった。・中国の不良債権は公表されているより6.8兆元多いとの試算結果が出ているが、日本のバブル崩壊の際のピーク時が100兆円満たなかったことを考えると極めて膨大な水準だ。・こうした試算結果を欧州系格付け会社が出したのは欧州系が売り崩そうとしているからであ...

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バノン前主席戦略官の辞任についての考察――①

ポイント・北朝鮮と米国との緊張状態は先週初頭にやや遠のいたように見えるが、米国側は攻撃を前提に動いているフシがあり、まだ予断を許さない。・バノン前戦略官は7日に辞表を提出しているが、それはトランプ大統領が「炎と怒り」発言をして北朝鮮との緊張状態が一気に高まった前日であることに注目する必要がある。・かつげ、反グローバル的なレーガン大統領が共和党系ネオコン派や軍需産業系に脅されて身動きが取れなくなった...

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FOMC議事録の見方と現FRB執行部の意向

ポイント・今回のFOMC議事録でもタカ派とハト派ともに見解の不一致が見受けられ、改めて議論がまとまりにくい状況にあることが示された。・現在では中国の習近平国家主席に配慮していることからハト派的な見解に市場の関心が向いたが、声明文よりハト派色が強かったことがそうした傾向をさらに強めた。・しかし、声明文の内容は実際に金融政策で主導権を握っているFRB執行部の意向が強く反映されるため、実際には議事録より...

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先週の動き・・・・米大統領への批判の高まりやスペインのテロ事件でリスク回避が再燃

ポイント・前半は北朝鮮リスクが後退したが半ば以降、白人至上主義者のデモと反対勢力との混乱による米大統領への批判の高まりやスペインでのテロ事件からリスク回避が再燃した。 先週の国際金融市況は週初には北朝鮮リスクがやや後退したことからリスク回避が弱くなったものの、半ば以降、ドナルド・トランプ政権への不安が高まったことや、スペインでのテロ事件も加わって再びリスク回避が強まる展開になった。 週初14日は北朝...

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ロシアを利用する米系財閥とそれに脅威を感じる欧州勢

ポイント・米朝間で軍事衝突の危険性が高まるなかで中ロ両大国は自国軍を北朝鮮との国境に向かわせたが、北朝鮮側はロシア軍だけを自国内に引き入れ、そのロシア軍に牽制されて人民解放軍は国境で身動きが取れずにいる。・米系財閥主導の米国はロシアとともに北朝鮮を統治していこうとしているが、そのためには先に北朝鮮に攻撃をさせて米軍が空爆する形で軍事衝突を引き起こす必要がある。・米国がロシアと提携すれば安全保障面で...

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プロフィール

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Author:17894176
永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。