記事一覧

ハト派を装ったECBのテーパリング政策

ポイント・ECBは年明け以降の資産購入減額を決めたが、オープンエンドの可能性も示唆されるなどハト派的なものになり、執行部がドイツ連銀の反対を押し切ったようだ。・ドラギ総裁はこれをテーパリングではなく量的緩和策の小規模化だと主張しており、9月末での終了に縛られず、半永久化の可能性も示唆している。・トランプ政権になってから米国はユーロ安をもたらしているECBの政策を批判しており、緩和策の継続を望んでい...

続きを読む

先週の動き・・・・株価の高騰が続きECB理事会後の後半にユーロ崩落

ポイント・先週も株価の高騰傾向を継続し、特に日本株は日経平均の連騰記録が史上初となる16営業日で途絶えたとはいえ、衆院選での自民党圧勝もあって上伸傾向が続いた。・外為市場ではドル・円が1ドル=114円台前半で上値を抑えられたが、ユーロ・ドルはECB理事会の内容がハト派的と受け止められたことや、カタルーニャ独立問題が緊迫してきたことから週後半に崩落して保合いを下放れた。 先週の国際金融市況もおおむねリス...

続きを読む

米国は中国をその気になれば潰すことができる

ポイント・米権力者層としては冷戦構造に持ち込むには、米国だけでなくその相手国も自在に操ることができることが必要になる。かつてのソ連も米系財閥が自在に原油価格をコントロールできたからこそ操ることができた。・米権力者層もその気になれば、エネルギー安全保障面で欠陥を抱えているなど中国を潰すことができるからこそ、「新冷戦」構造に持ち込むことができる。・中国は企業部門が簿外で莫大な対外債務を抱えており、これ...

続きを読む

習近平思想の意義や目的、それを操る背後勢力についての考察

ポイント・かつて、社会主義体制下で便宜的、暫定的に市場経済システムを取り入れる際に、共産党の指導理念から逸脱していないことを示すために鄧小平理論が打ち出された。・ただ、最近ではそれによる汚職や腐敗の蔓延から統制色が強まり「国進民退」が進められているが、よけいに腐敗が強まりかねないので国営企業への共産党による指導や監視を一段と強めており、それこそが「習近平思想」の真髄だ。・今回、党規約に盛り込まれた...

続きを読む

米国と並び独自の勢力圏の構築を目指す習近平と中国

ポイント・中国での今回の共産党大会は幹部人事の決定や習近平思想が党規約に盛り込まれるなど非常に重要だったが、今後の世界情勢を展望するには初日の総書記の大演説に注目する必要がある。・そこでは長時間に及び大演説だっただけでなく、習近平総書記が東洋の大帝国の絶対的権力者として君臨したことを示す自信みなぎるものになった。・既に習近平路線では積極的に対外膨張路線を推進してきたことで鄧小平路線を否定して抜本的...

続きを読む

米国での主導権争いと密接な関係にある欧州情勢

ポイント・米国でトランプ政権が発足して当初は欧州系財閥が主導権を握ったのを背景に欧州では親EU的な勢力が巻き返し、フランスの大統領選挙ではマクロン現大統領が当選した。・8月上旬に米国で米系財閥が主導権を握ると欧州では再び極右勢力の影響力が強まり、ドイツの総選挙やカタルーニャ独立問題、オーストリアの総選挙の結果にそれが表れている。・このまま「新冷戦」構造の構築を目指す米系財閥が主導権を握り続ければ欧...

続きを読む

先週の動き・・・・良好な米景気指標の発表が続き世界的に株高が持続

ポイント・先週は景況感関連の指標をはじめ良好な米景気指標の発表や上院での予算決議が好感されて米国株が上昇したように世界的に株高傾向が続いており、日経平均も先週末時点で57年ぶりとなる14営業日連騰となった。・株価の上昇は当然のことながら各国では政権与党に追い風になっており、米国ではロシアゲート問題が薄れてトランプ政権が安定し、日本でも22日の総選挙で安倍自民党の大勝利を支援した可能性も。・株高はいうまで...

続きを読む

米国は将来的にWTO体制とともに国連の改変や再構築を目指している

ポイント・国連の安全保障理事会では常任理事国がすべて拒否権を握っていたために以前から米国が不満を強めており、日本とともに分担金の拠出に見合った権限を握るように求めていた。・米系財閥は中国を相手に「新冷戦」構造を構築するにあたり、時代遅れになったWTO体制に縛られず、中国を追放した新たな国際通商システムの構築を望んでいる。・以前から共和党内部では中国の正当な政権は台北政府であるとの見解があり、米国の...

続きを読む

ユネスコ問題をめぐる国連での欧州と米国との主導権争い

ポイント・米国がユネスコからの脱退を発表するにあたり、反イスラエル的な姿勢が表向きの理由としているが、同国より先にそれを表明したあたり、他のなんらかの目的があると見るべきだ。・脱退の一因としては、税制改革期待を成立させるメドが立たず、さらに国防費を大幅に増額させようとしているなかで、無駄な支出を削減することにあるのは間違いない。・ただ最大の理由は、ユネスコの上部機関である国連では設立以来、欧州系財...

続きを読む

執行部に反対するタカ派が勢力を強めるECBの動向

ポイント・ECBでは執行部がハト派で占められているが、最近では良好な経済指標が発表されているのを背景に、ドイツ勢が主張しているタカ派的な論調が勢いを増している。・ECB筋からテーパリングに向けた議論の内容がリークされたが、ユーロ高が進むことを嫌っているECB執行部が意図的に行った可能性が高そうだ。・じきにユーロ安・ドル高傾向に回帰する公算が高いが、米系財閥は国防費を大幅に圧縮するにあたり緩やかなド...

続きを読む

プロフィール

17894176

Author:17894176
永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。