記事一覧

米朝首脳会談の開催の是非を巡るドタバタ劇の本質

ポイント・先週後半にトランプ米大統領が米朝首脳会談の開催の中止を決め、翌日に北朝鮮側が姿勢を急激に軟化させたことで予定通り開催される流れになっているのは、北朝鮮側が好条件での合意を目指してかえって墓穴を掘ったとの見方が一般的だが、それは正しくない。・本質的にトランプ大統領と金正恩委員長の背後勢力は一心同体であるために両者は阿吽の呼吸で動いていることを考えると、この間の動きは事前に仕組まれていた“プ...

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米自動車関税の大幅引き上げに見えるドイツと中国のさらなる接近

ポイント・今回のトランプ米政権による自動車やその部品に高関税をかける動きは、それが実現されると日本経済に大きな打撃になるが、本当の狙いは巨大な関税障壁を伴うEUの盟主にして、巨大な経常黒字を計上しているドイツを標的にしたものと考えられる。・ドイツは安全保障面でもNATOから米国が撤退しようとしているなかで、ロシアの軍事的脅威をまともに受ける恐れがあり、それに対抗して同じく米国から通商面で攻撃されて...

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じきにリスク選好で株高が進みユーロ安要因は立ち消えか

ポイント・トランプ米大統領の背後勢力は在韓米軍の撤退につながる朝鮮半島で平和条約を締結することが優先事項であり、そのためには朝鮮戦争の当事国である中国から合意を得ることが必要なので、信用収縮が強まるような状況は避ける必要がある。・イタリアではロシアや米ナチズム系に支援されていると見られる極右やポピュリズム政党が主導権を握り、今後も波乱要因になり得るが、リスク選好が強まれば忘れられていくだろう。株価...

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先週の動き・・・・米朝首脳会談の開催を巡るドタバタ劇もあり波乱含み

ポイント・前週の米中貿易協議の結果やFOMC議事録から米利上げ加速観測が後退した一方、イランへの制裁や米政府による自動車関税の適用の動き、米朝首脳会談の開催に暗雲が垂れ込めたことで波乱含みとなり、特に週後半には米朝会談の開催を巡る動きに振り回された。・外為市場では米朝会談の開催に対する動揺やイランへの制裁、米政府による自動車関税の適用の動きによるリスク回避から円高に振れ、またイタリアに加えて週末に...

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米政権の背後勢力につらなる日本の現政権の野望

ポイント・トランプ大統領と金正恩委員長が朝鮮半島の非核化や平和条約の締結に向けて“猿芝居”を演じているなかで、安倍首相も国内の防衛族の政治家や親米的な官僚勢力から反発を受けないように、制裁一辺倒の姿勢を続けることでそれに同調している。・ただし、安倍首相はトランプ政権の“言いなり”になるだけでなく、米国が離脱したTPPで11ヵ国をまとめて合意を取り付けたが、それは米国にとっては想定外だったようであり、今後...

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米国の中国への要求とその圧力の強さは時代により変化する

ポイント・FRBが最終的に政策金利を4%近いところまで利上げをしていけば株価はかなり大きな調整に見舞われざるを得ず、信用収縮から中国経済には資本流出圧力が強まることでバブル崩壊が促進され、政府には国有企業改革に向けて強力な圧力がかかることになる。・米国が中国に対して本当に求めているのは「中国製品2025」の廃止や技術強要の停止を強要することで国有企業改革を仕向けることだが、朝鮮半島の平和条約の締結にメ...

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相手の首脳と連携して国内の反対勢力を封じる米朝関係

ポイント・先週、北朝鮮は韓国との閣僚級会談の一方的な延期を通知し、米国との首脳会談も再考する可能性に言及したが、トランプ米大統領は核放棄にリビア方式の導入をあっさり否定してしまった。・金正恩委員長はトランプ政権の背後勢力と一心同体の関係にあって両者は阿吽の呼吸で動いており、この間の動きは関与することを望んでいた中国を巻き添えにして利用しながら、“プロレスじみた演技”をしているに過ぎない。・トランプ政...

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米朝首脳会談と中国売り攻撃が起こる時期や米国の思惑

ポイント・米長期金利が上昇して明確に3%台に乗せてきたことで新興国通貨不安が拡大し、人民元安圧力も高まりつつあるが、まだ中国不安と言い得る状況ではない。・最近3年間で投機筋による中国攻撃は2回にわたり行われてきた。1回目が15年8月の人民元切り下げを機に欧州系財閥主導で引き起こされたものであり、2回目が16年初頭以来、習近平国家主席による対外膨張路線に反発して米系財閥主導で生じたものだ。・新たに米国で...

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先週の動き・・・・米長期金利の上昇によるドル高圧力で不安定な動き

ポイント・好調な米景気指標の発表が続き米長期金利の上昇が続いたことから米国株は不安定な展開になり、どちらかといえば軟調な展開になったが、日本株は円安に支えられた。・米長期金利の上昇が続いたことでドル高圧力から新興国通貨不安が継続され、イタリアの政局不安からユーロ安圧力も根強い状態が続いた。 先週の国際金融市況は米長期金利が上昇して新興国通貨不安が続いたなか、不安定でどちらかといえば軟調な展開になっ...

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米国の離脱によるイラン攻撃の高まりとロシアの戦略的な思惑

ポイント・今回の米国によるイラン核合意からの離脱表明は、トランプ政権の閣僚の顔ぶれやその背後勢力を考えると、いうまでもなくイスラエルの意向に配慮したものだ。・体制を温存したまま核廃絶や核放棄を達成できるはずがないことを考えると、この合意からの離脱は米国がイランに対してシーア派宗教体制の打倒を目指す宣戦布告を意味するといって過言ではない。・この離脱はサウジアラビアに配慮したものでもあり、原油価格を押...

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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。