記事一覧

先週の動き・・・・円高圧力が後退しポンド追随でユーロ高に

ポイント
・外為市場では円高圧力が後退したことで日本株は底堅く推移し、英首相が6月8日に総選挙の実施を表明したことでポンド急伸に追随してユーロ高に。


 先週の国際金融市況は一進一退の動きになった。23日にフランスの大統領選挙を控えているなか、依然として北朝鮮情勢が緊張した状態が続いていることもあってリスク資産が積極的に買われる展開にもならず、様子見気分が強い状態が続いた。
 こうしたなか、米株価は週前半には主要企業の決算の動向に左右される展開となり、ダウは週初17日に前営業日比180ドル超上げたが、翌2日間で230ドル超も下げた。ただ、20日にはゲーリー・コーン国家経済会議(NEC)委員長やスティーブン・ムニューシン財務長官が税制改革案の成立に向けて前向きで楽観的な姿勢を見せたことから、前日比170ドル以上も上昇した。
 一方、日本株は下げ過ぎ感が出ていたところに円高圧力が後退したことから底堅く推移し、日経平均株価は週末21日には同190円高になった。

 外国為替市場では英ポンド相場とともにユーロ相場が比較的値動きの大きな展開になったなか、円相場は前週までの上昇圧力が後退した。
 ドル・円相場は週初17日の東京市場では、前日に再び北朝鮮がミサイルを発射(失敗)したことから1ドル=108円10銭台に突っ込んだが、ニューヨーク市場では好決算への期待から米株価が上昇したことから109円超にまで切り返した。
 その後、決算内容の不振から米株価が下げたことで上値の重い展開になったが、週後半になると20日には前記の経済閣僚の発言に加え、週末21日にはドナルド・トランプ大統領が「26日に税制改革案を出す」と表明したことから堅調な地合いにあり、同日のニューヨーク市場では109円台半ば近くに達した。

 ユーロ・ドル相場は週初17日の東京市場では1ユーロ1.06ドル台前半で推移したが、翌18日に英国のテリーザ・メイ首相が6月8日に総選挙の実施を表明したことから急激なポンド高になり、追随してユーロ高圧力が高まったことからニューヨーク市場では1.073ドル台に急伸した。
 その後、20日のロンドン市場では1.077ドル台まで上昇したが、仏パリで銃撃テロ事件が起こったことで上値を抑えられた。さらに週末21日にはフランスの大統領選挙を控えて利食い売りが先行したことや、トランプ米大統領による税制改革案への発言からドル高圧力が強まったことも重なり、ニューヨーク市場では1.0680ドルに下落した。


 今週は明日、明後日とフランスの大統領選挙について述べた後、週末2日間ではもう一度、北朝鮮問題を採り上げます。
 よろしくお願いします。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

17894176

Author:17894176
永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。