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ドル・円の調整局面が終わり株高傾向か

ポイント
・米株価はまだダウやS&Pが史上最高値を超えていないが、後述するようにドル・円相場が上昇基調に転換したと思われるため、じきに超える展開になっていきそうだ。
・ドル・円相場は4月17日の安値で調整局面を終えたようだが、新1年サイクルに移行しているかは微妙なところ。ただいずれにせよ、昨年12月の高値は超えていきそうだ。



 米株価はダウでザラバでは2万1,000ドル台に乗せてもすぐに利食われてしまい、引値ではなかなかその水準を回復できないでいる。ナスダックが6,000ポイント台に乗せて史上最高値を更新しているのに対し、ダウやS&Pはまだそれが達成されていない。株価がこのまま下げていくと「異市場間のダイバージェンシー」が成立してしまい、下降基調に転換する可能性が高まってしまう。
 ただ、後述するようにドル・円相場が上昇傾向に回帰したと思われるためにそれは杞憂に過ぎず、ダウは2万1,000ドル台で定着すると再び上昇しやすくなると思われる。

 ドル・円相場は節目となる1ドル=110円の水準を一気に超えたため、昨年12月15日の118円65銭から始まった調整局面が、4月17日に108円13銭の安値をつけた時点でようやく終了した可能性が高い。基本的に昨年6月24日の99円の安値をつけた時点で5年サイクルが上昇局面に転じていると思われるため、これからかなり上昇していくことが見込まれ、日米の株価もそれに伴って水準を引き上げていくだろう。

 問題は、昨年6月の安値で5年サイクルの底入れとともに始まった1年サイクルが、4月17日の安値で底入れして現在では新1年サイクルの上昇局面に移行しているのか、それともまだ従来のサイクルが続いているのかということだ。底入れしたとすると、この1年サイクルの期間は10ヵ月弱に短縮されていることになり、いわゆる“オーブ(許容範囲)”を考えるとあり得ないことではないが、やや短い気がしないでもない。
 反対に長めのオーブを考えると、底入れする時期が8月末・9月初頃まで延長される可能性もある。その場合、例えば6月に底入れするとすれば、昨年12月の高値を天井とすると中立型のセンター・トランスレーションとなり、8月末・9月初頃まで延長されるとすると弱気型のレフト・トランスレーションになってしまう。基本的に上昇基調にあることを考えるとそれはあり得ないので、その場合にはまだ天井を打っておらず、天井値が昨年12月の高値を超えていくはずだ。
 ただいずれにせよ、これからの上昇局面では、昨年12月の高値を超えて120円台に乗せていくのは間違いなさそうだ。


 明日は先週、公表された米税制改革案、明後日はECB理事会について考察します。
 週末はもう一度、北朝鮮情勢について、注目すべきところを考えていきます。
 よろしくお願いします。
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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。