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先週の動き・・・・米大統領周辺の政治リスクからリスク回避が強まる

ポイント
・トランプ米大統領やその周辺を巡る「ロシアゲート」による政治スキャンダルから週半ばにリスク回避が急激に強まり、急速に円高が進んで株価が急落した。
・外為市場では円高とともに、欧州域内の政治リスクの後退や良好な景気指標の発表からユーロ高も進んだ。



 先週の国際金融市況はドナルド・トランプ米大統領を巡る政治リスクの高まりから週半ばに急激にリスク回避が強まり、米国株を中心に株価が急落した。
 前週11日にジェームズ・コミー連邦捜査局(FBI)長官が解任されたのに続き、先週も前半にトランプ大統領やその陣営とロシアとの間で不正絡みの疑惑が次々に出てきた。それにより、米国株は週前半には好決算から堅調に推移し、ダウは2万1,000ドル台乗せに挑戦する構えを見せたが、16日の引け際からそうした政治リスクで下がり始めた。翌17日には狼狽売りから急落していき、ダウは前日比370ドル以上もの下げ幅になった。
 ただ、その後リスク回避の動きが一服したなか、良好な米景気指標の発表や好決算、原油相場の上昇に支援されて反発し、週末19日には同140ドル超も上がるなど週末2日間で200ドル近く戻した。

 一方、日本株は米国株が17日のニューヨーク市場で急落する直前の東京市場から円高により軟弱な地合いになって日経平均が前日比100円以上も下げ、翌18日にはさらなる円高や米国株の急落から同260円超も下げた。

 外国為替市場では米政治不安によるリスク回避から円高が進み、また良好なユーロ圏の経済指標が出たことからユーロ相場も上伸した。
 ドル・円相場は当初は1ドル=113円台で推移していたが、16日のニューヨーク市場からリスク回避による円高圧力が強まり始め、113円を割った。翌17日には急激に株価の急落とともに円高圧力が強まり、ニューヨーク市場では110円台にまで一気に急落し、翌18日のロンドン市場では110円20銭台まで値を沈めた。
 ただ、その後リスク回避の動きが一服したことから、週末19日には111円台前半から半ば付近で推移した。

 ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.09ドル台前半で始まった後、週初15日には前日のドイツの州議会選挙で与党のキリスト教民主同盟(CDU)が勝利したことから上昇し、翌16日にはユーロ圏の域内総生産(GDP)成長率が堅調な内容だったことから1.10ドル台に乗せた。
 さらに翌17日以降、米政治不安によるドル安圧力から一段高になっていき、週末19日のニューヨーク市場では1.12ドル台に乗せる水準にまで上伸していった。


 明日は今後の市況の見通しについて述べた後、明日、明後日はトランプ大統領の弾劾を巡る動きについて考察します。
 週末はその背後での米国内の各勢力や米欧二大財閥の思惑について考察します。
 よろしくお願いします。
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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。