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金融市場や政策当局を操り戦乱を引き起こす黒幕

ポイント
・昔からユダヤ人金融業者は背後で暗躍して巨大な対立や戦争を引き起こして巨利を得てきたのであり、現在でも誰が黒幕として暗躍しているかを冷静に把握する必要がある。
・次期FRB議長候補として急浮上しているテーラー元財務次官はこれまで共和党政権で要職に就いてきたが本来的にはニューケインジアンであり、現路線を引き継ぐ公算が高い。



昔から紛争や戦争を引き起こして巨利を得てきた黒幕とは?

 私たちは世界覇権国である米国を中心とする主要国の政府や行政機関、産業界、金融市場を裏側で操っている権力者層の意向や戦略を観察、分析してそれを冷徹に読み解かなければならない。
 近代以前からユダヤ人が営んでいた金貸し業者や金銀細工業者(英国に渡ったこの勢力は「ゴールドスミス」と呼ばれた)たちは、「唯一絶対神」に触れる聖書を読む特権がカトリック教会の聖職者に独占されていた状態に対して一般信徒の抵抗が起こったのを利用して、カルヴィニズムのプロテスタントを巨大な勢力に発展させた。そうすることで、キリスト教世界で巨大な対立軸を構築して紛争や戦乱が引き起こされやすい環境にしてきたのである。カトリック教会が導入した「異端審問」の制度は「魔女狩り」による弊害をもたらしたが、その本来の目的は教会側が内部に潜り込んで破壊活動を繰り広げようとしていたユダヤ人たちの謀略を排除することにあった。
 17世紀半ばの英国の清教徒(ピューリタン)革命も18世紀末から19世紀初頭にかけてのフランス大革命やナポレオン戦争も、さらには第一次世界大戦前夜の植民地帝国主義間の対立も、第二次大戦での民主主義・社会主義国家とファシズム国家の対立も、そして戦後の米国を盟主とする自由主義・資本主義陣営とソ連を中心とする社会主義陣営との間での東西冷戦も、すべてはその延長線上にあったといって過言ではない。

 その背後でそうした対立や戦争を利用して誰が巨利を得ていたかを考えると、その“黒幕”が誰なのかがうかがい知れるというものだ。その黒幕たちが今、何を考えてどのような巨大な戦略を練っており、それを実行に移そうとしているかを冷静に把握しなければならないのである。


次期FRB議長の候補者の性格を考えて

 ドナルド・トランプ大統領は昨年の大統領選挙戦中からジャネット・イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の金融政策を激しく批判していたが、最近ではその任期が来年2月で終わるにあたり、続投も視野に入れるような姿勢に転じた。
 それとともに次期FRB議長の後継候補についても、以前にはグレン・ハバード・コロンビア大学ビジネススクール院長(ジョージ・W・ブッシュ政権で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長)を筆頭に、高齢だがマーティン・フェルドシュタイン・ハーバード大学教授(ロナルド・レーガン政権でCEA委員長)、若手のケビン・ウォーシュ元FRB理事といった名前が挙がっていた。ところがここにきて、物価や成長率から政策金利の適正値を計算する「テーラー・ルール」の理論(モデル)を提唱したことで知られるジョン・テーラー・スタンフォード大学教授の名前が大きく出ていることが注目される。
 この人物は00年代前半にブッシュ政権で財務次官に就任するなど共和党政権で要職に就いてきたが、スタンレー・フィッシャーFRB副議長やエドムンド・フェルプス・コロンビア大学教授とともにトーマス・サージェント・ニューヨーク大学教授ら合理的期待形成学派を批判するなどニューケインジアンに属する。その意味では、形式上は共和党に属していても、本来的には民主党リベラル系の性格が強い人物といえる。

 そうした人物だからこそ、ここにきて共和党政権下で次期FRB議長に起用される有力候補に名前が挙がるようになったのであり、おそらく就任すればフィッシャー副議長が主導権を握っている現在の路線を継続していくのだろう。それにより来年夏以降、新興国危機が再発して信用収縮が強まり、それに対処するためにFRBが一転して金融緩和策に舵を切り、日本銀行(日銀)もヘリコプターマネー(ヘリマネ)政策に踏み切ることで、ひとまず当面の危機を脱することに成功するだろう。
 それにより状況はいったん小康状態に向かうが、それも長続きせずに10年以降、景気が本格的に落ち込む景気後退(リセッション)が到来するのではないか。そこでそこから脱するためにもイランへの軍事攻撃が現実味を帯びることになるだろう。10年ごとに訪れる過去の循環の過程を振り返ると、そうしたことが推測されなくもないが・・・・。


 今週はこれで終わりになります。
 来週はいつも通り、週明け月曜日の26日から掲載していくので、よろしくお願いします。
 筆者に対する質問その他、実際にお会いさせていただいたうえでお話がお聞きになりたいといったことがあれば、コメントをいただければ幸甚です。
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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。