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先週の動き・・・・原油安で一時ややリスク回避も後半は動意薄

ポイント
・週初にフランスの議会選挙の結果を受けてリスク選好となった後、原油安からややリスク回避が強まる場面があったが、後半にはそれが後退するとともに動意薄の展開になった。



 先週の国際金融市況はリスク資産が上値の重い展開になった。
米国株は週初19日にはフランスの議会選挙でエマニュエル・マクロン新大統領を支持する新政党が圧勝したのを好感して欧州株が高騰した流れを受けて上伸し、ダウは前週末比150ドル近く上伸して史上最高値を更新した。しかし、翌20日には原油相場が軟弱な動きになったことからややリスク回避が強まり、21日にかけての2日間で120ドル近く下げた。
 その後、原油相場が下げ止まったことから下げ圧力が後退したが、積極的に買い上げられることもなく、同値圏での推移が続いた。

 日本株は週初19日にはフランスの議会選挙の結果が好感されて上伸し、翌20日も為替相場が円安に振れたことから一段高になり、日経平均は2日間で前週末比290円近く上伸して2万円台を回復した。
 その後、翌21日には原油相場の軟化によるリスク回避の余波から前日比90円超ほど反落したが、週末2日間は米国株やドル・円相場がともに小動きにとどまったことから値動きが小さな展開になり、2万円をやや超える水準での推移が続いた。

 外国為替市場ではおおむね動意薄の展開になった。
 ドル・円相場は週初19日には1ドル=110円台後半で始まったが、フランスの選挙結果を受けたリスク選好による円安に加え、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策をめぐりニューヨーク連銀のウィリアム・ダドリー総裁がタカ派的な発言をしたことでドル高圧力も高まったことから、翌20日の東京市場では111円80銭台まで上伸した。
 ただ、その後原油相場が下げたことでリスク回避から円高に振れやすくなったため、22日の東京市場では111円割れまで反落した。それから週末にかけては111円台前半での小動きになった。

 ユーロ・ドル相場は週初19日の東京市場ではフランスでの選挙結果を受けて堅調になり、一時1ユーロ=1.12ドル台に乗せたが、欧米金利差の拡大や原油相場の下落から、21日の東京市場では1.112ドル台まで軟化した。
 その後、週末23日にはドイツのアンゲラ・メルケル首相がユーロ圏経済について楽観的な見通しを示したことからユーロ高圧力が強まり、ニューヨーク市場では1.121ドル台まで再び上昇した。


 今週は先週のFOMCの結果を受けた市場の反応について触れます。
 明後日はFOMCで超タカ派的な政策決定をするにあたり、ハト派寄りの中間派が反対しないために行った奇策について述べます。
 週末2日間は今回のFOMCの決定を受けて中国も警戒していますが、資本取引の自由化を拒絶する姿勢に転じた背景について考察します。
 よろしくお願いします。
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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。