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先週の動き・・・・後半に米長期金利が上昇しドル高気味に

ポイント
・良好な米景気指標の発表が続いていることもあり、週後半に米長期金利が上昇したことから外為市場ではドル高気味に推移した。
・米株価は前半には良好な米景気指標や好決算の発表を好感して堅調に推移したが、後半になると米長期金利の上昇から軟化した。



 先週の国際金融市況は総じて前半に米国株が上昇して後半に軟化した。
 米国株は週初16日には米小売売上高が好調だったことや、主要企業の決算内容が好調だったことから上伸してダウが前週末比212ドル高となった。さらに翌17日も住宅着工件数や鉱工業生産指数が好調だったなかで、同様に好決算が好感されて前日比213ドル高と続伸した。
 ただ、18日には当初、一段高になったものの、上値では利食い売りを浴びて抑えられるようになった。19日もフィラデルフィア連銀景況指数が7年ぶりの高水準を記録したことから高寄りしたが、それにより米長期金利が上昇したことや、一部ハイテク企業の決算が不調だったことから下げていき、同83ドル安になった。週末20日も長期金利の上昇に圧迫されたなか、スマートフォン需要の鈍化懸念が嫌気されてハイテク株主導で地合いが悪化し、同201ドル安になった。

 日本株はおおむね堅調に推移した。
 週初16日は13日に米国が英国やフランスとともにシリア空爆に踏み切ったなか、悪材料出尽くしから底堅く推移し、日経平均が前週末比56円高になった。17日は為替が円高気味に振れたことで上値を抑えられたが、下げ圧力も強くなく安定的に推移した。18日は前2日間で好業績から米国株が上伸したことから買われやすくなり、引けにかけて水準を引き上げて同310円高まで上昇幅を拡大させた。19日も底堅く推移したが、週末20日には利食い売りが優勢になって同28円安となった。

 外国為替市場では週後半にややドル高圧力が強まった。
 ドル・円相場は1ドル=107円台を中心に推移し、週後半に強含む展開になった。週初16日には米小売売上高の好調と好決算による株高がドル高圧力となった一方で、シリア空爆の後、米政府が同国のバッシャール・アサド政権を支援しているロシアにも新たに制裁を科す方針を示したことに相殺されて動きにくくなった。17日には日米首脳会談の開催を控え、通商協議で為替が採り上げられるとの警戒感から円高圧力が強まり、一時106円90銭割れに下押した。
 しかし、翌18日には米地区連銀経済報告(ベージュブック)の内容が好感されてドル高圧力が強まったことですぐに107円台に復帰し、19日には首脳会談で為替問題が採り上げられなかったことから一段と地合いが強くなった。週末20日には米長期金利の上昇によるドル高圧力から107円80銭台まで上昇したが、それにより株価が下落したことで円高圧力が強まったことから上値を抑えられた。

 ユーロ・ドル相場は先週も1ユーロ=1.23ドル台を中心に推移する展開になった。
 週初16日には米国がロシアに新たな制裁を科す姿勢を示したことからドル安圧力が強まり、翌17日には一時1.24ドル台に乗せたが、欧州経済研究センター(ZEW)景況感指数が低調だったことからユーロ安圧力が強まり、1.233ドル台に下落した。19日には瞬間的に再び1.24ドル台に乗せる場面があったが、その後米長期金利が上昇したことでドル高圧力が強まり、1.22ドル台半ばまで水準を引き下げた。


 今週は1日長く、28日土曜日まで掲載します。
 明日は今後の市況見通しを簡単に述べることにします。
 明後日からの週央2日間ではシリア空爆について考察します。
 1日目は空爆の背後の動き、2日目にはそれにより米ロ関係が一段と悪化していますが、実際にどのような状況にあるのかを考察します。
 週末の2日間では、先週行われた日米首脳会談について考察します。
 1日目では先週末に金正恩委員長が核実験やICBMの発射の中止を表明したこともあわせ、北朝鮮問題について考えます。
 週末の2日目では日米間の通商問題を簡単に採り上げます。
 今週もよろしくお願いします。
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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。