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先週の動き・・・・米長期金利上昇、ドル高、株高を継続

ポイント
・トランプ米次期政権の経済対策やインフレ観測から米長期金利上昇、ドル高、株高傾向が継続したが、ユーロ・ドル相場は週末には反落し、その勢いが鈍化する兆しも。


 先週の国際金融市況も、23日には日本で勤労感謝の日で、翌24日には米国で感謝祭(サンクスギビング・デー)で休場となり、週半ば以降は閑散な商いとなったなか、米長期金利の上昇傾向が続くとともにドル高や株高傾向を継続した。引き続き、ドナルド・トランプ次期米政権が打ち出す経済対策への期待やインフレ観測が支配的な状態が続いた。

 そうした雰囲気が根強い状態が続いたなかで、週初21日には米連邦準備理事会(FRB)執行部で主導権を握っているスタンレー・フィッシャー副議長が講演で、財政刺激策を好感する姿勢を示したことや長期金利が低すぎるといった発言をしたことで、前週までの長期金利の上昇傾向が後押しされた。
 また22日には中古住宅販売件数が、翌23日には耐久財受注が極めて良好な内容だったことがそれに拍車をかけた。それにより、米長期金利は指標となる10年債利回りで週末25日には2.3%台後半に達した。

 それにより、外国為替市場でもドル独歩高傾向を継続した。
 それとともに先進国通貨のなかでは円相場が最も軟弱な動きになり、ドル・円相場は週初の1ドル=110円台の水準から週末25日の東京市場では113円90銭まで達した。22日の東京市場では福島県沖での地震の発生からリスク回避でやや円高に振れる場面も見られたが、一時的なものでしかなかった。

 ユーロ・ドル相場もドル高圧力から下落傾向が続き、特に週初21日にはマリオ・ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が、現行の量的緩和策の期限である来年3月以降も「相当程度の緩和策の継続を確約している」と発言したことが弱材料視された。それにより、24日のロンドン市場では1ユーロ=1.052ドルを割る水準まで下げていった。
 ただ、週末25日には利食いが先行し、同日のニューヨーク市場では1.062ドル台後半まで戻した。

 株価は日米ともに週を通して上げ続けた。
 米株価は前週にはFRBの利上げ継続観測から上値が重くなったが、先週になると堅調な地合いに回帰し、特に週末25日には年末商戦への期待が高まって一段高になった。それにより、ダウだけでなくS&Pやナスダックも連日、史上最高値を更新する展開となり、ダウは22日以降、1万9,000ドル台に乗せてきた。
 日本株も円安が継続したことから上昇傾向を継続し、日経平均株価は週初21日には前週末比140円近く、24日も前日比170円高となるなど堅調な展開が続いた。


 今週もトランプ次期政権の成立をテーマにした原稿を掲載していくので、よろしくお願いします。
 筆者への要望や、直接会ってお聞きしたいこと等があれば、コメントを書き込んでいただければ幸甚です。
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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。