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北朝鮮の最高権力者の交代を画策する米権力者層

ポイント
・北朝鮮では金日成国家主席が南北統一を目指したことで、金正日総書記も長男の正男氏ではなく三男の正恩現労働党委員長に確実に権力を継承させるため、ともに共和党系ネオコン派の意向で動いている朝鮮人民軍幹部によって暗殺されたようだ。
・金正恩現委員長は00年代のブッシュ政権で主導権を握っていた共和党系ネオコン派のチェイニー元副大統領やラムズフェルド元国防長官の傀儡の“影武者”であり、そのことをトランプ大統領は17年2月にゴルフをプレーしながら安倍首相に教えたとされる。
・共和党系という点では共通しているが、本来的に金正恩委員長の背後の共和党系ネオコン派は民主党から鞍替えしたトロツキストの社会主義者でありコスモポリタン系なので、トランプ大統領の背後のナチズム系とは肌合いが異なるはずだ。
・金正恩委員長が北朝鮮の最高権力者である限り、拉致問題が障害になって日本がまったく資金拠出ができないため、米国は表面的に金委員長に友好的な姿勢を見せながら、裏側で政権交代を画策しているようだ。
・北朝鮮の反体制的な海外の闇組織の「千里馬民防衛」が「自由朝鮮」と名称を変えて活動を活発化させているが、そこではイスラエルの工作員が潜り込んでいる米CIAの工作活動が見え隠れしている。


過去2代の首領はいずれもネオコン派や人民軍の意向で殺害された

 はっきり言えば、北朝鮮の金王朝は前記の通り共和党系新保守主義(ネオコン)派の傀儡であり、それに反する行動をするとことごとく殺害されてきた。
 例えば、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の祖父の金日成(キム・イルソン)国家主席は90年代前半に最初に北朝鮮の核開発問題が高まった際に、94年にジミー・カーター元米大統領が訪朝したことで和解に向かった動きのなかで、韓国を訪問して当時の金泳三(キム・ヨンサム)大統領と首脳会談を開催することで南北統一の地盤を固めようとした。しかし、軍産複合体の利害を背景としている親イスラエル的な米共和党系ネオコン派の意向で動いていた朝鮮人民軍幹部によって殺害された。
 その子息で金正恩委員長の父親の金正日(キム・ジョンイル)総書記は11年12月に地方へ視察に向かう途中の列車内で心筋梗塞で死去したとされている。しかし、本当は長女の家でワインを飲んで倒れ、搬送先の病院で注射を打たれて死亡したのである――すなわち、本当は毒殺されたのだが、それは長男の正男(ジョンナム)氏(後に17年2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害される)を完全に排除して、確実に三男の正恩現委員長を後継者にしようとしたのである。
 もとより儒教的な価値観が強いなかにあって後継の地位は三男より長男が有利なはずだが、特に三男の金正恩委員長は本当は“影武者”だといわれており、またそうでないとしてもその母親は父親の愛人で日本の大阪出身の高英姫(コ・ヨンヒ)なので、よけいに正当性がないはずなのである。そこで「先軍政治」により強大な影響力を行使している朝鮮人民軍幹部を扇動していた共和党系ネオコン派が、中国の影響が強かった正男氏を排除するために殺害させたのである。


本来的に肌合いが悪いはずの米朝の両首脳

 すなわち、金正恩委員長は00年代にジョージ・W・ブッシュ政権で主導権を握っていた共和党系ネオコン派であるリチャード・チェイニー副大統領やドナルド・ラムズフェルド国防長官(いずれも当時)が擁立した“影武者”なのである。北朝鮮に核兵器やミサイルの製造技術を教えたのもラムズフェルド元長官が深く関与しているスイスの軍需企業であり、だからこそこの勢力はこの影武者を介して、「先軍政治」で主導権を握ってきた朝鮮人民軍を実質的に支配していたわけだ。ドナルド・トランプ米大統領はそのことを、自身が就任して間もない17年2月11日に、ワシントンでの首脳会談を終えてフロリダ州のマールアラーゴの別荘のゴルフ場でいっしょにプレーをしていた最中に、安倍晋三首相に教えたとされる。
 その後、17年末にかけて北朝鮮が頻繁にミサイル発射や核実験を繰り広げたことで米朝関係が悪化して軍事攻撃の可能性が現実味を帯びた後、18年初に金正恩委員長が突如、融和姿勢に転じてからは、同じ共和党系ということでトランプ大統領と“阿吽の呼吸”で動いてきた。しかし、金委員長の背後の米国の共和党系ネオコン派は軍事強硬的な性格が強いが、本来的に民主党から鞍替えしてきたトロツキストの社会主義者であり、典型的なコスモポリタン系である。そのため、トランプ大統領の背後のナチズム系の権力者層とは肌合いが悪いはずなのである。


米国では裏側で北朝鮮の政権交代を画策する動きが・・・・

 金正恩委員長が北朝鮮の最高権力者の地位にある限り、拉致問題が障害になって日本がまったく資金拠出できるメドが立たない状況にある。そのため、表向きトランプ大統領が友好的な姿勢を維持するように見せかけながら、実際にはその背後の親イスラエル右派的で国家主義的、民族主義的なナチズム系の権力者層がそれを排除する方向に動いているという。
 以前、当欄で述べたように、この勢力は北側から朝鮮半島を統一していく路線を推進しようとしているなかで、民主化された韓国の人たちを恐怖政治を繰り広げている独裁政権の国家が併合するには甚だ不都合であり、政権交代を望んでいておかしくない。実際、この勢力は金正恩委員長の殺害された長兄で異母兄の正男氏の子息であり、本当は正当な後継者であるはずの漢卒(ハンソル)氏を擁立することを選択肢の一つとしているようだ。


海外の反体制的な闇組織に見え隠れする巨大な組織

 米朝首脳会談が決裂した翌3月1日は日本の植民地支配に対して朝鮮の反抗が起こって100年目にあたり、韓国では大規模な祝賀会が催された。それと同じ日に海外で活動している反体制組織である「千里馬(チョンリマ)民防衛」が「自由朝鮮」と名称を変えたことが報じられた。
 この組織は海外で活動している“闇組織”であり、脱北者が運営しているとの話もあるが、背後に巨大な組織が支えていなければ大きな活動はできないはずだ。実際、この組織は2月22日にスペイン・マドリードの北朝鮮大使館を襲撃し、館員を縛り上げたうえで、制裁逃れとなる密輸に関するデータが蓄積されているコンピューターや携帯電話を奪う事件を起こしている。
 そうした動きを見る限り、この組織を実質的に運営しているのは表面的には米中央情報局(CIA)の工作員なのだろう。そしてさらにその裏側では、アジア極東では日本の右翼的な宗教勢力の工作員とともに動くことが多い中東の某国の工作員がCIAに潜り込んでいる部隊なのだろう。


 今週はこれで終わりです。今回も御拝読いただきありがとうございました。
 来週もこれまで通り、週明け1日の月曜日から掲載していくのでよろしくお願いします。
 なにかありましたら書き込んでいただければ幸いです。
 また、筆者から直接お話をお聞きしたいようであれば、小規模の講演でもお引き受けいたしますのでご連絡いただきますよう、お願い申し上げます。
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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。