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日本株が力強く上昇している背景や真因について

ポイント
・精勤、金融市況で特筆すべき動きが日本株が大きく上昇していることであり、中国株が急落しても底堅く推移したほどだ。
・その背景には、安倍政権が11月中にかけて解散総選挙を模索しており、トランプ政権がその援護射撃をするためにそれにつらなる投機筋が日本株を物色していることがあるようだ。



世界的な観点で日本株が力強く上昇している

 最近の市況の動きで特筆すべきなのは、世界的に株価も為替相場も方向感のない動きになっているなかで、日本株が力強く上昇していることだ。先週はその前週までと比較するとやや上値の重い展開になったが、それでも9月に入ってからの日経平均の上昇率は6.6%に達しており、ロシアのような“マイナー”なところを除くと、先進国に中国を加えた主要国の中でも突出した上昇率を記録している。
 先週は日本株の動きだけを見ると上昇力が鈍化したように見えるが、それでも東京市場が休場だった26日や27日にかけて、経済指標の悪化から日本株の動きに大きな影響力がある中国株が急落した割に底堅い地合いを維持していたともいえる。


日本側の意向を受けてナチズム系につらなる海外投機筋が物色

 この日本株の最近の力強い上昇について、一般的には世界的に中央銀行の金融緩和姿勢や米中貿易戦争への懸念が後退したことで株価が戻り歩調になっていたなかで、出遅れ感が強かったのを背景に、ようやく海外資金が物色してきたことによるものとされている。実際、日本株の予想株価収益率(PER)は足元で12倍台と、世界でも唯一、堅調な経済成長を続けている米国株の18倍台はおろか、中国向け輸出の低迷から実質的に景気後退(リセッション)に陥っていると見られているドイツ株の14倍台に比べても割安である。
 ただ、ここにきて海外資金が積極的に日本株を物色している本当の理由は、日本の首相官邸の意向を受けて、ドナルド・トランプ政権の背後の親イスラエル右派的で国家主義的、民族主義的なナチズム系の権力者層につらなる米系投機筋が積極的に動いていることがあるようだ。米国では長期金利が10年債利回りベースで8月下旬から9月初旬には一時、1.4%割れの水準に低下するまで長期債が買い進まれてきたなかで、それ以降、その反動から長期債が反落(長期金利は上昇)したことで、痛手を負っている投機筋がかなりいるようだ。そうした投機筋が日本株の売りポジションを縮小していることが、その上昇に拍車をかけていたといえる。
 いずれにせよ、9月に入ってからの力強い上昇により、日経平均は5月初旬の10連休を挟んで急落した際に形成された大きなギャップを埋めつつあるので、テクニカル的にもかなり強い足取りになっている。これから信用取引で売り込んでいる国内の投資家も資金繰り難に直面して踏みが出てくる可能性がある。


解散総選挙に出るために株価高騰を望んでいる

 今回の日本株の高騰の背景には、安倍晋三政権が7月21日に行われた参院選で衆院選とのダブル選挙にできなかったなかで、10月22日の「即位礼正殿の儀」が終わると新天皇の即位に伴う一連の国事儀式が終わるため、それ以降、11月中にかけて解散総選挙を模索していることがあるようだ。そこでその時期に向けて、できれば株価が日経平均で2万3,000~2万4,000円台に上昇することを望んでいるという。
 無論、株価がそこまで上がるかは定かではなく、実際に解散総選挙に打って出るかはそうした株価の動きが重要な要素ともいえるだろう。米国では来年の大統領選挙に向けてトランプ政権やその背後のナチズム系の権力者層は米国株を上昇させたいところだが、その前に日本株を押し上げることで安倍政権を援護射撃しようとしている。


 明日以降、週末にかけては、先週のFOMCでの利下げの決定とともに打ち出されたドットチャートの内容がタカ派的になった背景を探ることで、トランプ政権の背後のナチズム系の勢力とG30との攻防について見ることにします。
 ます明日はFOMCで見られたトランプ大統領と反対勢力との軋轢について概観します。
 よろしくお願いします。
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プロフィール

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永山卓矢と申します。
有限会社ナリッジ・クリエイション代表です。
現在、マクロ経済の分野でアナリスト業務を中心に活動しています。
フリーの立場で従来のマクロ経済や金融市場分析に限らず、その背後の政治的な権力闘争に至るまで調査活動を行っています。
これまで、月刊誌『商品・証券・金融先物市場』とその後継の『フューチャーズ・マーケット』や投資日報社などの大部分のインタビュー記事の作成をはじめ、他の情報媒体の市況執筆に携わってきました。
また、『「実物経済」の復活』(副島隆彦著 光文社刊)』はじめ、著名評論家の著作本執筆の実質的な共著や補助などの業務に携わってきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。